違いを生み出すということ
文庫本を読む人は圧倒的に減っているはずだ。
肌感覚では、もう半減ぐらいしてるんじゃないか。
電車ではみんなスマホを見ていて、文庫を読んでる人などいるかいないかの世界だ。
そんな時だからこそ、そんな世界だからこそ、文庫をカバンからこれみよがしに取り出し、真剣な顔を作りながら読みふけることが人との違いを生み出すのだ。
あのジョブズは言っていた。
「make difference」と。
大学を中退し潜り込んで受けたタイポグラフィの授業が人との違いを生み出したらしい。
僕は文庫をさっそうと取り出すことで、毎日違いを生み出している。
そう、毎日だ。
朝の通勤、昼休み、帰宅の電車で。
繰り返すことで、違いは大きくなる。
これを一年も続ければその差は途方もない大きさになるはずだ。
更に言おう。
「文庫を取り出す」にとどまらず、「文庫を読む」ことを続ければ、自分の内部世界は途方もなく広がり続け、読まない(文庫を取り出しもしない)人との差は、もう言うに及ばずである。
さあ、明日からも続けよう!