j-tengu’s diary

勉強の記録とか、一人暮らしで孤独に震えながら紡ぐ思いとか……

コンプレックス(低い声)を褒めること。早朝の車窓から。

僕は生まれつき声が低いです。というのは嘘八百です。生まれたときは高い声で泣いていました。

低くなったのは声変わりがきっかけです。当たり前ですが。
でも、僕の場合はかなり低い声に変わりました。悪いことには、高い声が出なくなりました。

裏声を使えばかろうじて高音も出せるのですが、地声では相手が聞き取れないほどに低いです。

もう、高い声は高校生のときに諦めたのですが、ずっと、低い声がコンプレックスです。
カラオケでは歌える歌が全くなくて、歌えたとしてもそれはかなりの低音であるはずだから恥ずかしくてとても歌えません。

低い声で大声を出すのも恥ずかしいので、レストランで店員を呼ぶのが苦手です。「すいませ〜ん」と、普通の声で店員を呼べれば……。

考え過ぎかもしれません。自分が思うほどに周りは気にしていないでしょう。
でも、「声低いね」とみんなから言われ続けてきたので、どうしても周りが自分の声を特殊だと思うんじゃないかと勘ぐってしまうのです。

パラダイムシフトが起きたのは社会人になってからでした。
同期に「おお、いつもそのセクシーな声なの?」「セクシーボイスすぎる」「魅惑の低音ボイス」と、散々いじり倒されたのです。

これには素直に驚きました。今までそんなふうに言われたことは全くなかったからです。
自分の声が成長とともに変わったのか、はたまた、なんとなくのノリでいじってみただけなのかはわかりませんが、とにかく褒めてくれたことは事実で、声を褒められるのはもう本当に感動的なことでした。

それで自分のコンプレックスが解消さたかというとそう単純な話でもないのですが、そのときはとても嬉しくて、今でも心に残り続けていて、少しばかりの自信になっています。

では、自分は周りの人にそういう喜びを与えているだろうか。

これは意識してできる人と意識しなくてもできる人がいると思うのですが、僕はあまり周りの人に関心がない方の人なので、意識して相手のいい面を探さなければできないです。

相手の素敵なところを褒める。
気持ち悪いと思われることはないでしょう。
それがコンプレックスだとしたらなおさらに嬉しいでしょう。

低い声を褒められた喜びを、周りの人にも届けたい。
そんな思いを早朝の車窓から。